【実践】販促の年間計画の作り方~計画を立てるための4つのステップ~

年間計画は以下のような手順ですすめていきましょう。

【STEP.1】自社(自店)にとっての重要なイベントを書き出す

まずは自社(自店)にとって重要なイベントや時期を書き出してみましょう。
毎年決まったタイミングでおこなうセールや、今後の新商品の販売予定、棚卸のタイミングなど自社(自店)の年間行事を書き出します。
また、繁忙期や閑散期など、一年を通した売れ方の特徴なども合わせて確認しておくと、スケジュールをたてるときに役立ちます。

【STEP.2】お客さんに合わせたイベントを書き出す

次に、自社(自店)のお客さんをイメージして、お客さんのプロフィール・ライフスタイルに合ったイベントを書き出してください。
たとえば、年中行事や季節習慣・地域のイベント・社会的なトレンドなどがあります。

例:
1月:お正月、お年玉、成人式、センター試験 etc…
2月:節分、バレンタインデー、雪etc…
3月:ひな祭り、ホワイトデー、卒業・卒園、送別会etc…
4月:入学・入園、歓迎会、新生活、お花見etc…
5月:ゴールデンウィーク、こどもの日、母の日etc…
6月:父の日、梅雨、お中元、ボーナスetc…
7月:七夕、海の日、夏休みetc…
8月:お盆、夏休みの宿題、甲子園etc…
9月:敬老の日、お月見、お彼岸etc…
10月:運動会、ハロウィン、○○の秋etc…
11月:文化の日、七五三、ボジョレーヌーボー、いい夫婦の日etc…
12月:クリスマス、忘年会、ボーナス、お歳暮、大晦日etc…

Point:自社(自店)の中心となる季節の催しを確認する
自社で毎年実施すると決まっているイベントはしっかりおさえておきましょう。
上記に挙げたように、成人式・入学式・父の日・母の日など人に何かを贈るイベントは、お客さんに「買う理由」ができるときです。
お客さんの気持ちが盛り上がるタイミングを逃さないように販促を企画しましょう。

【STEP.3】行動予定を考える

イベントが書き出せたら、おおまかな年間スケジュールを立てていきます。
【STEP.1】【STEP.2】で出したイベントを俯瞰して、1年間のうちどの時期にやるべきかを考えてみましょう。
確定したものからカレンダーに書き入れます。

次に、イベントを実現するための行動予定を立てていきます。
たとえば、繁忙期セールをしたかったら、繁忙期に間に合うように逆算して行動予定を検討する必要があります。
「いつから準備をはじめるべきか」といった行動予定も、カレンダーに書いていってください。
ここまでできれば年間計画の完成です。

Point:時間がかかるものは早めに準備をする
規模の大きな販促の場合、実施までの準備の時間が必要です。
準備することは、以下のようなことがあるでしょう。

  • 販促企画を立てる
  • 商品を準備する
  • どんな販促物を用意するのか決める
  • 販促物のデザインイメージをかためる
  • 制作代理店に販促品を依頼する
  • 自店・自社でできる販促品の準備
  • 店舗スタッフ・社内メンバーへの情報共有 etc…

なので、少なくとも季節の販促は、2か月以上前には準備を開始して早めに仕込んでおきましょう。
告知などの期間が必要なのであれば、半年以上前から準備をスタートしておくと余裕を持てます。

【STEP.4】月間計画を立てていく

年間計画が作れたら、月間計画についても考えておきましょう。
月間計画は、年間スケジュールを実行していくための、ひと月ごとの計画です。

月間計画は、一年分を一度につくってもよいですが、該当月の2・3か月前には計画内容を見直ししておくべきです。
なぜなら、その時期の景気動向や社会的なうごき、気象状況など外部の環境も配慮してつくるべきだからです。

もし計画を立てたあとに追加するべき作業が発生したら、月間計画に書き加えておくようにしましょう。

また、月間計画を立てたあと、それぞれの販促施策に目標を設定しておくことがとても重要です。
販促の良し悪しは数字でしか判断できないからです。
なので、目標設定と、効果がチェックできる体制も整えておくようにしてください。

そもそも販促の目的って?

そもそも販促は、売上を上げることが最終的な目標です。
販促計画は、年間の計画書を作るのが目的ではなく、売上を上げるために実施しているのを忘れないようにしましょう。

販促の目標設定の手順

販促の目標設定方法という記事でも解説しているのでよかったらご確認ください。

また、販促は「イベントに合わせてノベルティを作る!」「チラシを印刷する!」といきなり手段に走るのではなく、事前に5W2Hを考えておくとより効果的です。
販促計画を立てると、計画通りに施策をこなすことが目的になってしまいがちです。
そうではなく、施策ごとに販促の趣旨を把握して、意義のある取り組みにしていってください。