プラスチック資源循環促進法とは?
「プラスチック資源循環促進法」は、プラスチックを使用する製品の設計段階から、廃棄物の処理までのあらゆる所で資源の循環に取り組み(3R+Renewable)、再生を促進するための法律です。
SDGsで世界的に求められている再生(持続)可能な社会づくりに合わせた取り組みになります。
SDGsはSustainable Development Goalsの頭文字をとった略称になり、意味は持続可能な開発目標として国連サミットで採択された17の目標です。
国連加盟193ヵ国が2030年までに達成する目標で、日本では環境にやさしい取り組みが多く、レジ袋の有料化やプラスチック資源循環促進法もこの取り組みの一環です。
ノベルティグッズではエコや、脱プラスチックを意識したアイテムを使用する企業も増加しているため、環境を意識している企業に導入が進んでいます。
法律成立の背景
世界的な海洋プラスチックごみの問題や、地球温暖化による気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化などへの国内対応として、重要性の高いプラスチック資源の循環を促進するために設けられました。
■参照サイト:経済産業省ホームページ
「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」の概要
また、環境省によると2018年の日本の廃プラスチック排出量は891万tあり、削減に向けた動きを加速させていくことになるでしょう。
■参照サイト:環境省ホームページ
廃プラスチックのリサイクル等に関する 国内及び国外の状況について
基本原則「3R+RENEWABLE」
「3R+Renewable」についてご紹介します。
- Reduce:リデュース=廃棄物などの発生を抑制・減らす
- Reuse:リユース=繰り返し使用する
- Recycle:リサイクル=資源として再利用
- Renewable:リニューアブル=再生(持続)可能な資源に替える
「3R+Renewable」とは、これら再生(持続)可能な資源への代替えを指し、プラスチック資源の循環を推進する戦略の基本原則になります。
これに先立って実施されたのが、2020年7月から開始されたレジ袋の有料化です。
薄いプラスチック素材を使用していたレジ袋が有料化されたことから、2022年4月に見込まれる12品目のアイテムも有料化されるのではといわれています。
次にその12品目のアイテムをご紹介します。
規制対象になる12品目
「プラスチック資源循環促進法」の対象となるアイテムと、影響が考えられる事業をご紹介します。
飲食業・小売業
- 1.スプーン
- 2.フォーク
- 3.ナイフ
- 4.マドラー
- 5.ストロー
コンビニやスーパー、レストランやカフェのほか、お弁当屋さん、フードデリバリーサービスなどで無料提供される上記5品目があるでしょう。
プラスチック製品が対象になるため、木製の割り箸や、大手外資系コーヒーチェーン店で導入されている紙製のストローは対象になりません。
レジ袋のように有料による提供以外の選択肢として、対象外のアイテムや、代替製品を利用することのほか、提供する商品にアイテムを組み込んで価格に上乗せして提供するなど、さまざまな選択ができるでしょう。
宿泊業・入浴施設
- 6.櫛(くし)
- 7.ヘアブラシ
- 8.剃刀(かみそり)
- 9.歯ブラシ
- 10.シャワーキャップ
ホテルや旅館、大型入浴施設、銭湯などで、無料提供されることがある上記5品目のアメニティがあるでしょう。
アイテムによって代替がきかないものもありますが、紙製の櫛や、持ち手が紙製の剃刀のほか、持ち手が竹製の歯ブラシなども登場してきています。
法律施行後は有料での提供だけでなく、代替製品を使用や、私物利用のお客様へポイント付与などさまざまな選択ができるでしょう。
宿泊施設であれば、脱プラスチックの企画にエコなアメニティを提供する宿泊プランなどで、付加価値として提供することもできるでしょう。
クリーニング業
- 11.ハンガー
- 12.衣類用カバー
クリーニング業が主な対象で無料提供される上記2品目のアイテムがあるでしょう。
ハンガーについては紙製のハンガーがあるので、無料提供を継続する場合は代替品としてオススメです。
衣類用カバーについては有料提供や、袋を持参したお客様へは割引やポイント付与など、さまざまな選択肢があるでしょう。
環境に配慮した販促品・ノベルティ3選
企業がSDGsに向けた取り組みを行う中、販促品もSDGsを意識したアイテムに注目が高まっています。
環境に配慮した販促品として人気のノベルティ3選をご紹介します。
カトラリー
レジ袋の有料化で大人気となったノベルティグッズがエコバッグでしたが、それに続く次のノベルティグッズとして期待できるアイテムがカトラリーです。
スプーンとフォークのセット商品だけでなく、お箸付きや、ストロー付きのカトラリーなど種類が豊富です。
そのほか、竹素材の繰り返し使用できるバンブーグッズや、ステンレス製のアイテムもあるため、予算に合わせてアイテムの選択ができます。
SDGsの関心が高まる中で、名入れ加工したカトラリーを配布することで、環境に配慮した企業としてのブランディングにつながることが期待できるためオススメです。
オリジナルカトラリーの商品一覧はこちら
バンブー素材
カトラリーでもご紹介した、竹(バンブー)素材のアイテムは環境にやさしいだけでなく、丈夫なため安心して使用できるメリットがある商品です。
竹素材を使用したタンブラーや、マグカップは陶器やステンレス製に比べても軽く、落としても割れづらい特徴があるため、屋内だけでなくアウトドアでの使用にもオススメのアイテムです。
天然素材を使用していることもあ り、小さなお子様にも安心してご使用いただけます。
丈夫で長く使用できるアイテムに名入れを施すことで、長期間にわたって企業名や商品・サービス名を宣伝してくれるアイテムになることが期待できます。
エコバッグ
ノベルティグッズの中でも定番アイテムがエコバッグです。
レジ袋の有料化に伴い需要が増加したアイテムで、色も素材もサイズも種類豊富で低価格から導入できることから、無料配布をするノベルティグッズとして今なお人気です。
まとめ
サスティナブル(持続可能)の言葉が浸透するほどSDGsへの関心は高まり、販促品もSDGsに貢献できるアイテムが増えています。
ご紹介した製品などはCSR活動を積極的に行ってきた企業様から、少しずつ人気が出始めているアイテムになるため、企業のイメージアップやブランディングをしていきたい企業に最適なアイテムといえます。
スプーンなどの有料化については企業ごとに対応策が求められております。
そこで、ご紹介したアイテムをオリジナルグッズとして販売することや、ノベルティとして企業イメージアップに配布するほか、プレゼントキャンペーンの賞品など、さまざまなシーンにエコで環境にやさしい販促品を利用するのはいかがでしょうか。